ものづくりで総合学習を支援します
本橋テープでは2021年度より、次世代教育支援活動に本格的に取り組んでいます。2022年度は地元吉田町の4つの小・中学校で、オンライン&リアル工場見学やワークショップ、商品開発プロジェクトなどを実施しました。
今回はその中から、総合的学習として1年かけて取り組んだ、吉田町立自彊小学校での教育支援活動をご紹介します。
自彊小学校の6年生約80人を対象に、子どもたちに商品開発から販売までを一貫して体験してもらう授業を、先生たちと一緒につくり実施しました。
年度初めに、先生たちと授業の内容やスケジュールを念入りに打ち合わせてスタート。1学期は仕事や夢についてディスカッションしたり、工場見学やワークショップでテープについて学んだりする準備期間とし、2学期から本格的に商品開発に着手。「小・中学生が欲しくなる商品」をテーマに、数ヶ月にわたって議論してもらいました。
当初子どもたちが出してくれた案は、マスクケース、キーケース、ポーチの3つです。各クラスでプレゼン資料と試作品をつくり、商品の優れている点や実現可能性を検証してもらいました。
3つすべて商品化したいという希望もありましたが、あえて1つに絞るという試練を課し、クラスごとに協議する機会も設けました。
数ヶ月におよぶ試行錯誤を経て誕生したのが、こちらの「フリーポーチ」。カラーはお茶、中学制服、富士山、うなぎをイメージした4色展開。価格は2,000円に設定しました。
素材、サイズ、仕様などにも子どもたちのアイデアがたくさん詰まっています。素材は軽量で耐菌性に優れ、丸洗いもOKなポリプロピレンを採用。サイズはハンカチやティッシュはもちろん、ハサミや筆記用具も収まる便利な大きさ。
そして、整理整頓がしやすいように全開できる仕様にしたのも大きなポイント。内側にネットを付けることで収納性を高め、小物の飛び出しも防ぎます。
2月に贈呈式を行い、3月には在校生や父兄の方々を集めて販売会を実施しました。熱心に商品の良さを伝えて販売する子どもたちの姿は非常に頼もしく、販売目標数の120個は見事完売。
ものづくりの面白さと大変さ、仕事の奥深さなどを身をもって体験してもらうことで、実社会に活きる学びのサポートができたのではないかと感じています。
工場見学の動画をリニューアルするなど、オンライン教材も随時アップデートしています。オンラインツールを活用すれば、町内はもちろん町外や県外、離島の学校や病院の院内学級の児童・生徒さん、あるいは海外の子どもたちともつながれます。
今後も引き続き、距離や場所に制限されることのない次世代教育支援活動を進めてまいります。