サスティナブルへの取り組み
樹木が年輪を重ねるように、少しずつ着実に、永続的に
自然界で育つ樹木は、どんな環境下でも自分なりのペースで成長を続けます。本橋テープが目指すのは、年輪を重ねるように少しずつ大きくなり、芯が強く、幹の太い会社になること。テープの価値、子どもたちの未来、人財、地球環境におけるサスティナブルへの取り組みも、そうした理念のもと着実に進めてまいります。
テープは、暮らしを豊かにし、産業を支え、ときに命を守る道具にもなります。現状維持ではなく、世にないテープを開発し、テープに新しい価値を生み出し、テープにできることを増やしていくことが、サスティナブルな社会の実現の一助になると考えています。
具体的な取り組みとしては、環境に負荷をかけないリサイクル糸を使ったテープの開発、テープを使った知育玩具の開発、多機能テープ「ルーティー(特許取得)」の開発などです。ルーティーとは、高い強度をもつテープに、強度のあるループを取り付けた製品。強度は初期設定値でテープが105kgf、ループで30kgf以上にもなり、人が手軽に持ち運べる軽さのため、発想次第で用途は多様に広がります。
こうした私たちの活動は、地場産業の再興とテープ業界全体の成長にもつながると考えています。
近隣の小・中学校の児童や生徒を対象に、インターンシップや工場見学の受け入れ、総合学習のサポートを行っています。回数を重ねるにつれて楽しみにしてくれる子どもや先生たちが増え、その期待に応えられるよう、コロナ禍ではオンラインによる工場見学・ワークショップを実施しました。また、地元企業と共同開催のイベント「伝(でん)」も大切にしている活動のひとつ。2014年からスタートし、現在は約2千人の子どもたちが集まるイベントに成長しました。
こうした取り組みを通じて、子どもたちに地域産業の魅力や働くことの楽しさを知ってもらい、将来ここで働きたいと思ってくれる子どもが一人でも増えてくれたら嬉しいです。それと同時に、子どもたちの生き生きとした姿に、私たち自身も勇気や感動をもらっています。
私たちのダイバーシティへの取り組みは2010年から始まっています。推進のきっかけは、女性社員とシニア社員の活躍でした。今や自社完成品の代名詞ともいえるオリジナルトートバッグやハンモックチェアは、女性社員のアイデアと、経験値の高いベテラン社員の技術によって生み出された商品です。
ダイバーシティの主な取り組みとしては、ジェンダー格差をなくすこと、継続雇用年齢を65歳から70歳に引き上げ、その後の延長も可能にしたことです。さらに、2015年から就労継続B型事業所や、特別支援学校との連携をスタート。仕事の依頼や実習を通じてお互いの理解を深めることから始め、双方の「一緒に働きたい」という意思のもと、雇用を実現しています。
それぞれの経験、アイデア、感性を思う存分発揮できるよう、さらなる職場環境の整備を進めています。