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【Vol.014】 November.10.2022
こんなとこにも!テープを使ったアイテム
「トレーニング用具」

普段意識することは少なくても、テープは私たちの身の回りにあふれています。最近、こんなとこにも!と思ったのがトレーニング用具です。私(本橋代表)の息子が体操競技をやっており、その練習用の「つり輪」の一部にテープが採用されていました。

ということで、今回はトレーニング用具に使われているテープをご紹介いたします。

まずはトレーニング用のつり輪です。吊り部分にテープが使われています。テープの素材は摩擦に強いポリエステル、あるいはナイロンが採用されていて、ほどよい厚みと柔軟性があります。

テープは厚く織るほど強度を増しますが、一方で柔軟性は生まれにくくなるもの。つり輪は強度はもちろん、使う人の動きに対応するしなやかさも求められ、かつグルグル回ってもねじれないことが大切です。強度と柔軟性の絶妙なバランスがポイントになります。

大会用のつり輪は、テープの部分に大会のロゴがプリントされていることもあります。平面形状のテープはロープなどと比べ、装飾がしやすいのも持ち味のひとつ。ただ、伝統的な大会では革が採用されていることもあり、シーンに応じて素材を使い分けている印象があります。

ここからは、プライベートでお世話になっているトレーニングジム「Studio WIN」さんのトレーニング器具を見ていきましょう。

こちらは、自分の体重を利用しながらトレーニングをする器具、ほぼテープでできていますね。テープの織りは、筒状に織りながら複数のとじ糸で固定する「袋とじ織り」が採用されているため、強度がとても高いです。こうして体重をかけても、安定感があります。

負荷がかかりそうな部分も、かがり縫いでしっかりと固定されています。縫製のテクニックも秀逸です。

トレーニング器具に使用される素材としては、ほかにゴムやプラスチックなどがありますが、強度を出すならゴムよりもテープです。また、体への触れ心地はプラスチックよりもテープのほうがやさしいです。

こちらは、トレーニング用ラダーです。ラダーのテープは本橋テープでも製造したことがあります。

ラダーは屋外で使ったり持ち運んだりするものなので、耐久性と軽さがポイントです。この点においてテープは非常に扱いやすい素材です。床を傷めたくない場合は、プラスチックの部分もテープになっているタイプがおすすめですよ。

四角いタイプのラダーもありました。

こちらは足首に装着してトレーニングするアイテムですが、使い方はいろいろありそうですね。テープなので、体につけても痛くありません。

強度、フィット感、軽さ、耐久性に優れたテープは、スポーツとの相性が抜群です。ご紹介した以外にも、さまざまなトレーニングアイテムでテープが活かされていると思います。皆さまの身近にはどんなアイテムがありますか?ぜひ、探してみてくださいね。

※撮影協力| Studio WIN SHIZUOKA(榛原郡吉田町住吉)