『自分にできないことを知る。
そこがスタート』
本橋テープのはたらく人たち第7話は、営業グループの鈴木雅士さん(42)。2014年に入社し、現在はサブマネージャーとして営業チームおよび業務管理チームを牽引しています。
入社のきっかけは、同じく営業グループ・クリエイティブチーム サブマネージャーの大石さんからの声かけ。大石さんと鈴木さんは高校以来の友人です。
「当社に入る前は機械メーカーに勤めており、現場・管理・営業の仕事を経験させてもらう中で、ものづくり企業で働く面白さを知りました。これからもものづくりに関わる仕事がしたいと思っていた矢先、大石君からうちに来ない?とお誘いを受けて。当時本橋テープは完成品の開発・販売に力を入れている最中で、その新しい取り組みに未来への可能性を感じました」と鈴木さん。
また、面接時の社長の言葉も印象的だったと言います。
「社長が私に『うちの営業はね、営業の仕事だけではなくて、荷物を作る、製品を運ぶ、工場で職人たちと交渉もする。それでも大丈夫かな?』と確認してくれましたが、私はむしろそこに魅力を感じました」
鈴木さんの仕事の領域は幅広く、まず営業チームでは、自身も顧客と接しながらメンバーのマネージメントに従事。進捗管理や売上管理、トラブル対応や目標達成支援などを行います。加えて、新商品開発も手掛けます。
業務管理チームでは、営業が受注した製品の在庫管理を行い、出荷までのスムーズな流れをつくります。「業務管理についてはある程度部下に任せ、最終チェックを私が行うという体制を築けるようになりました。いつの間にかすごく成長してくれていて、それが非常に嬉しいです」
サブマネージャーに着任したのは4年前ですが、本格的にマネージメントに取り組み出したのはここ1年のこと。特に今期からはウェイトが増えたと言います。
「お客様に求められることが大きくなるにつれ、組織としての成長が求めれるようになりました。とはいえ前任がいるポジションではないため、どう立ち振るまえばいいのか迷うことばかりです」
個人の思いとは別の視点での判断が求められるため、時々本当の自分が分からなくなることがある、と話す鈴木さん。そんなときは、同じポジションであり、古い友人でもある大石さんに自分の現在位置を確かめるのだそう。「彼の存在は非常に大きい」と鈴木さんは話します。
「組織として変化が求められる今、オセロのコマを一気にひっくり返すような大胆な行動はきっと私にはできません。でも、皆の声を吸い上げながら、ちょっとずつでも着実に前へ進んでいくことはできる。
自分にできないことを知っているからこそ、できることに集中し、それを全うする。というのが私が大事にしている考え方です。ここを曲げちゃうと、何となくいい結果につながらないと直感的に感じています」
最後に鈴木さんのプライベートな部分を少しご紹介します。趣味はサーフィンとキャンプで、キャンプは家族で月1回のペースで楽しんでいるのだそう。そして最近は“出汁作り”に夢中なのだとか!?
「出汁作りにハマったのは、知り合いから美味しい出汁をもらったのがきっかけです。休日に中学1年の長男と一緒に鰹節や昆布で出汁を取っています。丁寧に取った出汁で作る味噌汁は最高です!それもあってか長男は将来、料理関係の仕事に就きたい言っています」
さまざまな背景、個性、思いを持つ社員が集まって、本橋テープはできています。