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【Vol.003】April.11.2022
小学6年生と一年かけて共同開発した
バッグを納品してきました。

本橋テープでは「モノづくり×教育」にも力を入れています。2021年度は吉田町立中央小学校の6年生の総合学習の伴走者として、一年かけてテープを使った商品の共同開発プロジェクトを遂行。子どもたちへのミッションは、「地場産業であるテープ(細幅織物)を使って、小学生が欲しくなるような商品を開発すること」です。

コロナ禍とあってZoom授業も展開しながら教室に赴き、テープの歴史や特性を伝え、それに対する子どもたちのプレゼンを聞き、都度アドバイスを行ってきました。そして今年3月、ついに商品が完成。3月14日、中央小に完成品を届けに行ってまいりました。

完成した商品(バッグ)を一人ひとりに手渡しで渡していきます。バッグを手に取ったときの彼ら・彼女らの目の輝きにハッとしました。一年かけて考えてきたものが「商品」となって目の前にあることへの新鮮な驚きと喜び、やりきったという達成感などがひしひしと伝わってくるのです。最後に披露してくれた合唱がとても素晴らしく…私たちが泣きそうに。

こちらが出来上がったバッグです。その名も『SOW〈想〉Bag』。カラーは吉田町にちなんだ5色展開で、Chromebookが入るサイズ。デザイン、機能、価格設定に至るまですべて6年生たちの手によって行われました。特に理想とコストを両立させる議論は、実際のモノづくり現場さながらでした。

今回のプロジェクトでは、子どもたちに販売までを手掛けてもらいましたが、驚いたのが6年生たちが校内放送で全校児童に向けてテレビショッピングを展開したこと。「沢山の人に商品の魅力を伝え、買ってもらうにはどうしたらいいか?」を考え、6年生たちが自ら企画し実行したのだそう。子どもたちの発想力と行動力って凄いですね!

「将来はモノづくりをする人になる!」とキラキラした目で言ってくれる児童がいたり、「私は社長になりたい!どうやったら社長になれますか?」と真剣な眼差しで尋ねてくる児童がいたり。子どもたちに自分の未来について考えるきっかけを与えられたことも嬉しいです。

今後も、モノづくり×教育のプロジェクトはどんどん取り組んでいく方針です。進め方は自在にアレンジできるので、先生たちと色々相談しながら進めていけたらと思っています。