Feature articles
【Vol.008】 June.27.2022
本橋テープのはたらく人たち 第3話
『好きこそ物の上手なれ』

本橋テープのはたらく人たち第3話は、加工グループで活躍する小谷夢月さん(21)。特別支援学校を卒業し、2019年に新卒入社しました。入社4年目の現在は、“検品といえば小谷さん”というほど社員たちから全幅の信頼を寄せる存在に成長し、今後の活躍を期待する一人です。

ちなみにプライベートでは卓球に傾倒し、全国大会に出場するほどの腕の持ち主。

小谷さんと初めて会ったのは、彼女が高校2年生のとき。インターンシップで訪れてくれたのがはじまりです。“手先を使う細かい作業が好き”ということで、仕分けと検品に携わってもらいましたが、精度の高さに目を見張るものがあり、3年生のときには即戦力になるほどの活躍ぶり。一緒に働けたらいいなと思っていたら、入社を志願してくれました。

「高校の授業で、本橋テープのテープでバッグや水筒ホルダーを作って使っていたりしていたので、もともと会社に馴染みがありました。インターンシップのときも、周りの人がすごく優しくて、仕事も楽しくって、“ここいいじゃん!“と思ったのを覚えています(笑)」。

裁断されたテープを検品し、指定の数に束ね、袋詰めをして出荷に備えるまでが主な業務です。多ければ1日に千本以上のテープを扱うことになりますが、成し遂げられるのは、ひとえに彼女の群を抜く集中力の高さ。

「コルセットなど医療系アイテムに使われるテープは少しの汚れも許されないので、真っ白なテープだけを納品できるよう、厳しくチェックしています。プレッシャーは感じますけど…大変って感じじゃないです。細かい作業が好きなので」と飄々と話します。

「まだまだなところはありますけど、検品は私に任せて!と思うことはあります」と、くったくのない笑顔で話す小谷さんですが、最初は緊張して手が震えていたとも。

「私が汚れを見落としたり数を間違えちゃったりすると、それでクレームになってしまいます。せっかくいいテープを作っても台無しです。なので最初のころは心配で、二度も三度も見直していました」

その後、自分なりにチェック工程を考え、ミスを防ぐ工夫をしたと言います。精度だけでなく速さも小谷さんの持ち味ですが、そこに至るまでには不安や努力があったのだと改めて知りました。

現在は、ヒートカット機での裁断作業に挑戦中。機械にテープの長さを設定する際には、数ミリの予備を持たせる必要があります。

「使う機械によって予備の幅が異なるので、その微妙なさじ加減が難しいです。間違えるとテープが無駄になってしまうこともあるので、どきどきしています」。この裁断作業を一人で出来るようになるのが今の目標だと言います。

小谷さんに最初に仕事を教えてくれたのが杉山さんと大井さん。お二人は定年後も再雇用契約で活躍し続けてくれている大ベテラン。「今の私があるのは杉山さんと大石さんのおかげ。とっても頼りになりますし、すごく優しくしてくださって。本橋テープに入ってよかったなあって思います」

「あと、制服も気に入っています。特にここにロゴが入っているところが好き。仲のいい旗ふりのおじさんがいるのですが、このロゴを見て“ああ、本橋さんね!知ってるよ!”って言ってくれるのも、なんか嬉しくって」

好きな気持ちをエネルギーにしてどんどん成長していく小谷さんが、とてもたくましく感じました。次回第4話は、テープを世の中に発信する、営業グループの大石さんに密着します!