ものづくりを通じて、
感動ある学びをサポートします
当社のビジョンは「人と生・遊・働をつなぐ」こと。これを実現する取り組みのひとつが、子どもたちにテープとものづくりの楽しさを伝える活動です。
当社ではかねてより、小・中学生の工場見学やインターンシップを積極的に受け入れ、イベントなどを通じてワークショップを展開し、学校や子どもたちと触れあえる機会をたくさんつくってまいりました。もともとはCSR活動の一環でしたが、今では自分たちの仕事に対する自信や誇り、活力の源につながっています。
コロナ禍を経てリアルな触れあいが難しくなってしまった一方で、学びのオンライン化は飛躍的に進み、近隣だけでなく国内外の学校とつながれる環境が整ってきました。この環境を生かした新たな取り組みが「次世代教育支援活動」です。
企画から製造まで一貫して行うメーカーだからこそ、みなさまの要望に柔軟にお応えできます。「感動ある学びを届けたい」と願う先生たちの想いを、一緒に形にしていきます。
オンラインでもリアルでも対応できる工場見学です。糸を撚り、糸を織り、染色してテープへと仕上げるまでにはいくつもの工程があり、職人による手作業で行う部分も多数あります。そんなテープの製造過程を、余すことなく見ていただけるのが工場見学です。必要に応じて、クイズや実験、糸結び体験や機械操作体験などのアクティビティも盛り込めます。テープは日常のさまざまな場面で用いられているほか、防災・医療・福祉・航空・宇宙分野で活用される多様性のある素材。ものづくりの無限の可能性を感じていただけることはもちろん、脈々と続く地場産業の歴史を学ぶ機会をご提供できると自負しております。
小学校低学年から中学生に向けた、テープを使ったワークショッププログラムをご用意しています。想像力や発想力を高める創作体験を通して、ものづくりの楽しさを知ってもらうことが目的です。プログラムは、コースター、ランチョンマット、ポーチ、ペットボトルホルダーの全4種類で、工作キットと説明動画をご提供します。取り組みの手順としては、1.説明動画を見ながら出来上がりを想像する、2.子どもが自分の力で作品をつくる、3.出来上がった作品をアウトプットするという流れです。完成した作品は、そのまま日常シーンでお使いいただけます。
モノができるまでの仕組みや仕事の大変さ・面白さを学んでいただくことを目的に、子どもたちと一緒にテープを使った商品開発にも取り組んでいます。子どもたちにミッションを与え、それに応じた商品を企画・デザインしてもらい、試作や修正を経て、弊社で商品を本生産します。私たちはアドバイザーとして、テープの特性や用途、ものづくりの進め方や大切なことを、対話を通じて伝えていきます。生産した商品は校内などで販売することも可能です。その際は子どもたちに、値段設定、販促活動、校内販売などまで手掛けてもらいます。ミッションや授業の進め方、トータルのスケジュール感は、先生たちの希望に寄り添いながら柔軟に対応いたします。
【期間】約1年間（2021年4月〜2022年3月）
【内容】吉田町の地場産業であるテープ（細幅織物）を使った小学生が欲しくなるような商品の開発
小学6年生の総合的学習の一環として、約1年かけてテープを使った商品の共同開発に取り組みました。「どんな商品を作り、どんなデザイン・機能に仕上げ、どうやって売るか」までの一連の工程を、子どもたちが自ら考え実行する取り組みです。今回のプロジェクトでは、子どもたちのアイデアにより、企画部、クリエイティブ部、営業部などに分かれ、まるで本物のモノづくりメーカーのようなチーム体制で励んでまいりました。弊社はアドバイザーとして、テープやものづくりの疑問に答えたり、プレゼンを聞いて助言したりする相談役のような役目を担当。そして、商品の仕様が決定したら工場で生産します。
完成したのはChromebookを持ち運ぶことのできるバッグ、その名も『SOW〈想〉Bag』。ネーミングにも子どもたちの想いが詰まっています。カラーは地元・吉田町の特産物にちなんだ4色展開。校内でアンケートを行い、人気カラーを調査したといいます。さらに、全校児童に向けてテレビショッピングを行うなど、販促活動にも抜かりがありません。いずれも、子どもたちが企画して実行したというから驚きです。このプロジェクトを通じで、ものづくりの面白さや大変さ、仕事の奥深さを身をもって体験してもらえたのではないかと感じています。
【時間】約2時間
【内容】テープ（細幅織物）についての授業／オンライン工場見学／ワークショップ／完成品のアウトプット
「オンライン工場見学」と「ワークショップ」を組み合わせた授業です。はじめにパネルや動画を通じてテープの特徴を学んでいただいてから、Zoomによるオンライン工場見学を実施。実際の製造現場にカメラを持ち込み、撚糸機、整経機、織機などテープ業界ならではの機械や、職人の手元などを映し、ものづくり現場の臨場感や迫力をたっぷりとお届けしました。工場見学の案内人はテープづくりを熟知した社員が行うため、子どもたちの疑問にもすぐに答えられ、学びの多い授業になりました。
工場見学の後はワークショップです。今回は3年生ということで、6本のテープを使ったコースターづくりに挑戦。つくり方の動画を見ながら想像力を膨らませた後、キットの中から好きな色のテープを選び、それを組み合わせてコースターを仕上げます。完成後はみんなで作品を見せ合い、なぜこのデザインにしたのか、どんな点が大変だったのかなどを伝え合いました。出来上がったコースターの配色は、まさに十人十色。子どもたちの発想力の豊かさにはいつも驚かされます。
【時間】約1時間
【内容】細幅織物クイズ・実験／オンライン工場見学
クイズや実験も楽しめるオンライン工場見学も人気です。課外授業が大好きな子どもや、コロナ禍で工場見学を行えずに困っている先生のニーズに応えたプログラムになっています。こちらもパネルや動画でテープの特徴を学んでいただいた後にオンライン工場見学をスタート。子どもたちが特に気になった機械や職人にクローズアップするなど、カメラアングルは自由自在。
工場見学の後は、テープにまつわるクイズと実験です。今回は特別支援学級の子どもたちに向けて、「本橋テープでは1日に何Mのテープを作っているでしょうか？」などのクイズと、3種類のテープの中で1つだけ水に浮くテープを見つける実験を行いました。アクティビティの内容は、その時々で臨機応変に対応できます。弊社の新入社員が最初に習う糸の結び方、通称「はた結び」にチャレンジしたり、リアル工場見学であれば、実際に機械を操作したりすることも可能です。
シンプルだけど、多様。
素材・織り方・色の組み合わせ方で、さまざまな姿に変わるテープは、
子どもの可能性を広げる資材です。
糸を織ってつくるテープは、とても柔軟な素材です。曲げたり組み合わせたりしながら、いろいろな形をつくることができます。たとえば、丸みを帯びたものをつくることも、角度をつけて角ばったものをつくるのも自由自在。さらに、テープを固く編むか・緩く編むかによっても作品の表情が変わってくるため、2つとして同じものは出来上がりません。テープの持つこうした柔軟性は、子どもたちに限りない創造力を発揮する機会を提供します。その先には、テープを使った「ものづくり」への無限の可能性が待っています。
染色が可能なテープは、色彩豊かな素材です。糸の種類や織り方によっても発色・光沢が異なります。子どもたちにとって、たくさんの色や風合いの中から好きなものを選べることは、独自の感性を発揮するうえで重要な要素。色を通じて、子どもたちの自由な自己表現を可能にします。また、色がたくさんあることで生まれるワクワク感が、学びのモチベーションを高めてくれます。テープには子どもたちを夢中にさせる要素がたくさんあるのです。
柔らかくてなめらかな手触りも、テープが持つ大きな個性です。触覚は情緒に結びつくものですから、テープの心地よい触覚は安心感につながります。加えて、この柔らかなテクスチャーは、教材としての安全性も備えています。テープは踏んでも投げてもケガをすることがないうえ、滅多なことでちぎれません。ものづくりの探究心を刺激し、安らぎを与え、かつ安全に取り扱うことのできるテープは、子どもたちの学びの可能性を大きく広げるものだと確信しています。
私たちが行う次世代教育支援活動は、ものづくりメーカーだからこそ提供できる教材・サービスを、先生たちとアレンジしながら授業に組み込む自由度の高い取り組みです。工場見学、ワークショップ、商品開発などのサービスはいずれも自由に組み合わせることができ、「ものづくりメーカーとこんな授業をやってみたい」というご希望にも柔軟に対応できます。まずはお気軽にご相談ください。そして、子どもたちの思い出に残る授業を一緒につくっていきませんか。
